第4回市民フォーラム「秀吉・官兵衛が描いた大坂・福岡『二都物語』」(福岡城・鴻臚館を活かした観光都市戦略事業実行委員会主催、NHK福岡放送局共催)が1月28日午後、福岡市役所大講堂で開かれました。
鴻臚館が消えて500年後に福岡城がなぜまったく同じ所に造られたのか、同じような経緯をたどった難波京と大坂城を比較しながら考え、大型史跡の観光活用への道筋を考えようという企画です。
フォーラムは約250人の聴講者で満員となり、積山洋・大阪文化財研究所学芸員が、「難波京から大坂城へ」と題して、難波京、大坂城が造られた上町台地の変遷を講演。佐伯弘次・九州大学文学部教授が、「鴻臚館から福岡城へ〜中世の博多から考える〜」をテーマに鴻臚館が消えた後、福岡城が建てられるまでの間に栄えた商都博多について考察しました。
石井理事長を交えたパネルトークでは、積山先生が大阪が観光で盛り上がっている理由について「大阪市民の熱意”市民力”が背景にある」と指摘、佐伯巨樹は「お城ばかりで城下町の研究が不足している。そこを交えた活性化の取り組みが必要」と提言していました。